吉本ばなな(現・よしもとばなな)の「キッチン」、久々に読んでみました。
ばななさんの本を初めて読んだのは中学二年生のとき。
クラスの学級文庫に数冊置いてあって、「キッチン」だったか「アムリタ」だったかを初めて読みました。
それまでよく読んでたティーン向けの小説(コバルト文庫とか…今もあるのかな~)とは全然違って、内容はよくわからないけどでもなんだかすごくいい!と衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
それから夢中になって他の作品もどんどん読んだなぁ。
あれから十数年、今読み返すとどんな風に感じるんだろうと思って
「キッチン」を再び手に取ったのですが…
びっくりしたのがあんなに衝撃を受けて印象に残っている作品なのに、
全然内容を覚えていなかった…!
読み始めたらきっと思い出すんだろうな~と思っていたのに。
十数年の年月が長すぎたのかなんなのか。。。
でも、やっぱりよいなぁ、好きだなぁと思う作品でした。
優しくせつなく寂しく、でも心地よい…というか。
読み進めるうちにじんわり心の中に何かが染み渡っていくような感覚は、
昔読んだときにはなかった気がします。
14歳のわたしは、これを読んで何を感じて考えていたのかなぁ。